ユリノキ(百合の木)

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ユリノキ(百合の木)

別名:ハンテンボク(半纏木)、レンゲボク(蓮華木)、チューリップツリー

英名、別名:American tulip tree(アメリカン・チューリップ・ツリー)

学名:Liriodendron tulipifera L.

界 : 植物界 Plantae
階級なし : 被子植物 Angiosperms
階級なし : モクレン類 Magnoliids
目 : モクレン目 Magnoliales
科 : モクレン科 Magnoliaceae
属 : ユリノキ属 Liriodendron
種 : ユリノキ L. tulipifera

形態:落葉広葉高木。樹高20〜40m。60m。        

花序:岐散花序(二出集散花序)。

花期:5~6月。

花色:白。                           

原産地:北米東部原産。明治初期に渡来。

標準和名は ユリノキ(百合の木)という名前ですが、海外では tulip tree(チューリップの木)と言う名前で広く通ってます。これは明治初期に日本に持ち込まれ命名された時、日本ではまだチューリップがスタンダードでは無かった為に、チューリップでは無くユリ(百合)に例えられた と言った経緯があったそうです。

今現在でこそチューリップの認知度は、日本においてもユリに負けず劣らないのですが、そんな時代もあったんだな!って感じですね。5~6月の花期に、碗状の花が上向きに咲く為、この形状がチューリップやユリ(百合)の花に例えられた訳です。

学名の種名も tulipifera で、「チューリップのような花をつける」と言う意味ですね。

 

ユリノキ(百合の木)はハンテンボク(半纏木)の別名もありますね。ユリノキ(百合の木)は、葉の形が面白く、着物の半纏(はんてん)の形に似ている為です。

レンゲボク(蓮華木)とも言いますが、これは花がハス(蓮)の花を思わせる為ですね。ハス(蓮)の花とは、はれんこんの花の事ですね。

ちなみに関係ないのですが、マメ科ゲンゲ属に分類される可愛い小花のゲンゲ(紫雲英)は、「ゲ」ですので注意が必要ですね。(私は未だにこれを「レンゲの花」と言ってしまいます。。。)

 

落葉広葉高木ですが、レンゲボク(蓮華木)は成長が早い植物で、北米の原産地では高さ 45 - 60 m の大木になると言われています。樹形も良く成長も早いので、街路樹や公園木なんかにも需要がありますね。

上野公園内にある東京国立博物館の前には、ひときわ大きなユリノキ(百合の木)があります。明治8~9年頃渡来した30粒の種子から育った1本を、が明治14年にこの地に植えた物だそうです。

今では、この博物館のシンボル・ツリーに成長(樹齢150年程)しました。この為、博物館は「ユリノキの博物館」とも言われています。

そして東京国立博物館のシンボルキャラクターは、「ゆりのきちゃん」となっています。

本名 ノキ ユリ、誕生日 10月9日、出身地 東京都台東区上野公園、特技 書道、苦手な物 カエル。

 


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