ツツジ(躑躅)

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ツツジ(躑躅)

_DSC1097ヤマツツジ  画像の大きさ8256×5504

ツツジ(躑躅)

_DSC1102御代の誉れ(久留米)ツツジ  画像の大きさ8256x5504

ツツジ(躑躅)

英名、別名:Azalea(アゼリア、アザレア)

学名:Rhododendron L.

界 : 植物界 Plantae
階級なし : 被子植物 angiosperms
階級なし : 真正双子葉類 eudicots
階級なし : キク類 asterids
目 : ツツジ目 Ericales
科 : ツツジ科 Ericaceae
属 : ツツジ属 Rhododendron

形態:常緑または落葉。高木または低木。広葉樹。
花期:4~6月。
花色:白色、赤色、桃色、紫色。
原産地:日本、東アジア、北アメリカ。

ツツジ(躑躅)シャクナゲ(シャクナゲ)は似ていますが、常緑性で枝先に6個程度の花をつけるものをシャクナゲ、落葉性で枝先に3個程度の花をつけるものをツツジと呼び、一般には区別しています。

しかし日本では区別されているツツジ(躑躅)とシャクナゲ(石楠花)ですが、欧米ではあまり区別されて無いのも実情ですね。

 

ツツジは漢字で「躑躅」と書きますが、「見る人が足を止めるほど美しい」との言われに由来します。「躑」と「躅」はいずれも、立ち止まる、たたずむ、の意味がありますね。

 

ツツジ属の花の花弁には、斑点状の模様が多く見られます。これは蜜標(ガイドマーク)で、「蜜を求める昆虫に蜜のありかを示している模様」である事がよく知られています。

蜜標によって、花に潜り込む昆虫による受粉ができるように、雄蕊がついていて、雌蕊の柱頭は 蜜標のある方に曲がっています。

 

庭木などに多いレンゲツツジ(蓮華躑躅)を筆頭に、ほとんどの全てツツジ属の植物は、致死量のグラヤノトキシンなどの毒成分を持っているので注意が必要です。ミツバチが集めた蜂蜜に、毒成分が混入してしまう事が昔から後をたちません。

 

元々ツツジ類を海外では単に Azalea と呼びますが、日本国内で言うところのアザレア(Azalea)とは、「西洋ツツジ」「オランダツツジ」の別名で呼ばれるツツジの仲間を言います。

もともと台湾のタイワンツツジをベルギーのプラントハンターによってベルギーにもたらされた物を中心に、ケラマツツジ、サツキの園芸品種などと複雑に交雑させて園芸品種群として成立した物を、後に日本に輸入されたものが、日本で言う所の通称アザレアですね。これらは、ベルギー・アザレア (Belgian Hybrid Azalea)と呼ぶのがより正確な名前になります。


ツツジ類を海外では Azalea (アザリア)と呼ぶと書きましたが、ツツジ色とでも言うべき色の事も英語で、Azalea (アザリア)と言います。

日本で言う所の、桃色とか桜色とかと同じ感覚ですね。赤いツツジ色と幾分ピンクっぽいツツジ色です。


_DSC1079ヤマツツジ  画像の大きさ8256x5504

_DSC1187オオヤマツツジ  画像の大きさ8256×5504