シャクナゲ(石楠花)

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シャクナゲ(石楠花)

属名、別名:Rhododendron(ロードデンドロン)

界 : 植物界 Plantae
階級なし : 被子植物 Angiosperms
階級なし : 真正双子葉類 Eudicots
階級なし : キク類 Asterids
目 : ツツジ目 Ericales
科 : ツツジ科 Ericaceae
属 : ツツジ属 Rhododendron
亜属 : シャクナゲ亜属
Hymenanthes (Blume) K.Koch
節 : 無鱗片シャクナゲ節

形態:常緑低木・常緑高木。単葉。

花期:4月下旬~5月中旬

花色:白,赤,ピンク,オレンジ,黄,紫,茶

原産地:日本、ヨーロッパ、アジア、北アメリカ。

シャクナゲ(シャクナゲ)とツツジ(躑躅)は似ていますが、常緑性で枝先に6個程度の花をつけるものをシャクナゲ、落葉性で枝先に3個程度の花をつけるものをツツジと呼び、一般に区別しています。花序が球状で、その下に葉が輪状についてみえるのも シャクナゲ〈石楠花)の大きな特徴ですね。

しかし残念な事に、欧米などではシャクナゲ(石楠花)とツツジ(躑躅)は、同じ種類として大雑把に扱われている場合が多い様です。ただ欧米にも、75年以上の歴史がある アメリカシャクナゲ協会ARS のように、熱心なファンもいるようですね。

 

シャクナゲ(石楠花)が世に広く出回ったきっかけとしては、プラントハンターが関わっています。プラントハンターとは、主に17世紀から20世紀中期にかけてヨーロッパで活躍した職業で、食料・香料・薬・繊維等に利用される有用植物や、観賞用植物の新種を求め、世界中を探索した人達の事ですね。

シャクナゲは、原種が19世紀中期頃に、プラントハンターによって中国奥地ヒマラヤ周辺からヨーロッパにもたらされました。ヨーロッパの人々は、その美しさ豪華さに驚嘆し、また多くの交配をうみだしました。これまでつくられた園芸品種は5000を超えると言われています。

その美しさと豪華さから「花木の女王」と言われ、また高山奥地にしか存在しない為、「高嶺の花」といえば石楠花を指すとも言われています。

 

シャクナゲ(石楠花)の葉は「ロードトキシン」という毒性をもっており、注意が必要です。シャクナゲ(石楠花)とは漢字が似てるのですが、中国で利尿、強壮薬とされる石南葉(バラ科オオカナメモチの葉)とは、全く別の物ですから、注意が必要です。それを、健康茶あるいは民間薬として間違って飲む人がいるようです。。

中国からシャクナゲが輸入された当時、同一のものと勘違いされてしまったため、「石南花」「石楠花」という漢字が当てられた とも言います。

石楠花の名前の由来には、背丈が短いことから「尺なし」「尺なげ」となった、という説もあります。

海外からのお土産の蜂蜜での中毒例もあったようですから、注意が必要ですね。シャクナゲ(石楠花)から採れた蜂蜜に、ロードトキシンが混入してしまった訳ですね。ツツジ科ホツツジ属のホツツジ(穂躑躅)なんかでも、蜂蜜にロードキシン(グラヤノトキシン)が混入してしまって問題になっていますね。

 

近年は、シャクナゲ(石楠花)の花酵母を使った日本酒、豆乳、石鹸などが話題になってますね。きっと香りが良いのでしょう。

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