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サクラソウ(桜草)

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サクラソウ(桜草)

別名:ニホンサクラソウ(日本桜草)

属名、別名:プリムラ(Primula)

英名:Primrose(プリムローズ)

学名:Primula sieboldii
界 : 植物界 Plantae
階級なし : 被子植物 angiosperms
階級なし : 真正双子葉類 eudicots
階級なし : キク類 asterids
目 : ツツジ目 Ericales
科 : サクラソウ科 Primulaceae
属 : サクラソウ属 Primula
種 : サクラソウ 'P. sieboldii

形態:多年草

花期:4~5月

花色:白色、紫色、桃色。

原産地:日本、東アジア

準絶滅危惧(NT)(環境省レッドリスト)

サクラソウ(桜草)は、日本の河川敷や山野に自生し、古くから多くの品種が作られてきた、有名な古典園芸植物ですね。平成4年(1992年)にはアメリカで 国際プリムラシンポジウム が開催され、世界中からサクラソウ属植物の愛好家、研究者が集まりました。

 

花は五弁、径約2センチ、花弁の先端に切れ込みがある。基部は筒状となっています。萼は五裂する。雄しべ5本、雌しべは1本。雄しべの位置と雌しべの花柱の長さの関係により、長花柱花、短花柱花の違いがあり、これは株によって決まっていて、サクラソウの仲間に共通の特徴として知られています。

四国、沖縄を除く各地の高原、原野に自生し、朝鮮半島から中国東北部、シベリアにも分布しています。自生地では林間の湿性地や原野の草間に生え、ときに群生します。

春に発芽して、5~6葉を根生し、高さ15~40cmの花茎を直立させ、5~10個の花をつけます。花後は球形の蒴果をつけます。新しい根茎は地際にできて、梅雨明けの頃に葉が枯れ、翌年春まで長い休眠に入ります。

 

サクラソウ(桜草)だけではなく、サクラソウ科(Primulaceae)は、世界に20属千余種あり、広く世界に分布していますが、日本原産の物ばかりでなく外国産の物の多くに園芸栽培上の価値があり、プリムラと呼ばれ多くが観賞用に栽培されます。 

またPrimula(プリムラ)は、サクラソウ科サクラソウ属の学名ですが、園芸の世界では 日本のサクラソウ(桜草)のみを指す場合もあります。

英語のprimula(プリムラ・さくら草)は、中世ラテン語 primula veris(「春の最初の花」の意味)が変形して、1753年に英語に取り入られました。別に、primrose(プリムローズ・さくら草)とも言いますが、primroseを文字どおりに訳すと、primeは「最初の」で、roseは「バラの花」ですね。文字通り「最初のバラ」を意味します。

 

大阪府、埼玉県の県(府)の花ともなっています。

さいたま市桜区にある田島ケ原のサクラソウは、大正9年(1920)に国指定の天然記念物に、昭和27年(1952)に特別天然記念物に指定されました。国指定のサクラソウの自生地としては国内唯一の指定地で、毎年4月中旬には、さくら草まつり を開催、多くの来園者でにぎわいます。


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