リンゴ(林檎)

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リンゴ(林檎)

別名:セイヨウリンゴ(西洋林檎)

英名:Apple(アップル)

学名:Malus domestica

界 : 植物界 Plantae
階級なし : 被子植物 angiosperms
階級なし : 真正双子葉類 eudicots
目 : バラ目 Rosales
科 : バラ科 Rosaceae
亜科 : サクラ亜科 Amygdaloideae[1]
属 : リンゴ属 Malus
種 : リンゴ M. pumila

形態:落葉高木
花序:5~7個の花が集散花序につく。
花期:4~5月
花色:白。
原産地:アジア西部。北部コーカサス地方が有力視されています。

普段、私達が食べるリンゴは一般に セイヨウリンゴ(西洋林檎)とも呼ばれてる物で、元々日本で食べられていたワリンゴ(和林檎)とは別種で、ワリンゴ(和林檎)は第二次世界大戦後は殆ど見られなくなりました。

リンゴの原種が原産地といわれるアジア西部から、西周り(ヨーロッパ周り)で広がったのがセイヨウリンゴ(西洋林檎)、東周り(中国周り)で広がったのがワリンゴ(和林檎)ですね。

ワリンゴ(和林檎)は、中国大陸から日本に入ってきて平安時代から明治時代にかけて栽培されました。明治時代初頭にアメリカから現在のリンゴ(林檎)、セイヨウリンゴ(西洋林檎)が入って来ると、そちらの方が一般的になり、それまでの種は「和林檎」と呼ばれて区別されるようになりました。

 

旧約聖書のアダムとイブの物語に出てくるのは、エデンの園の知恵の木の実ですが、一般にはリンゴ(林檎)とも言われていますね。実際においても、リンゴ(林檎)は人類が食した最古の果物とも言われています。

リンゴ(林檎)が最初に栽培されたのは新石器時代で、8000年程前の炭化したりんごが、トルコで発掘されています。紀元前1300年には、ナイル川デルタ地帯に果樹園があった事が解っています。ギリシャ時代には、りんごの野生種と栽培種を区別し、接ぎ木で繁殖させる栽培の方法まで書かれていました。

そしてローマ時代になるとりんごの品種が載った本が出版されています。その当時、生で食べるにはこの品種、焼いて食べるにはこの品種、という様に、すでに人々は用途によって 色々な種類のりんごを使い分けていたそうです。

 

日本国内の栽培が最も多く、世界的にも最も多く生産される品種は、日本の「ふじ」です。1939年に農林水産省の音頭で開発登録された品種ですね。「ふじ」の名前の由来は、色々とありますが、育種者の一人が当時の人気女優 山本富士子 のファンだったことも由来の一つと言われています。

「ふじ」は、色つやをよくするため、一般に袋掛けで栽培しますが、一方で「サンふじ」などのように「サン○○」という名前が付いてる品種は、袋掛けせずに日光を当てて栽培しているという事です。日に当たっているので表面はまだらですが、完熟して甘みが増しており、中央部分には密も入りますね。

現在、中国ではリンゴの生産が急増しており、世界の5割弱の生産量を中国一国で占めますが、その7割の品種が日本の「ふじ」だと言われています。ちなみに日本全体のリンゴ(林檎)の生産量は、世界の10位以内にも入っていませんね。

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