オオセンナリ(大千成)

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オオセンナリ(大千成)

別名:千成鬼灯(せんなりほおずき)。

   ニカンドラ(Nicandra、属名)。

流通名、園芸品種名、別名:くろほおずき(黒鬼灯)。

           シューフライ(Shoo Fly Plant) 

英名、別名:Apple of Peru(ペルーのリンゴ)

学名:Nicandra physaloides

界 : 植物界 Plantae
門 : 被子植物門 Magnoliophyta
綱 : 双子葉植物綱 Magnoliopsida
目 : ナス目 Solanales
科 : ナス科 Solanaceae
属 : オオセンナリ属 Nicandra
種 : オオセンナリ Physaloides

一属一種。

形態:一年草。

草丈:50~100cm

花序:単頂花序。

花期:7〜9月

花色:青色、紫色。

原産地:ペルー、チリ。日本には江戸時代に観賞用に渡来しました。昭和39年にはそれとは別ルートと思われる株が、北九州市で採集されました。

 

オオセンナリ(大千成)は、ナス科オオセンナリ属の一属一種の植物ですね。主に畑の雑草になってしまってますが、くろほおずき(黒鬼灯)やシューフライ(Shoo Fly Plant)の名前で流通もしています。鑑賞用として花や実が可愛いのもあって、切り花やドライフラワーとしても需要がありますね。

また シューフライとは、ハエを追い払う植物 という意味で、葉にはハエや虫を寄せ付けない効果があるらしく、機能的な有用植物として、ゴミの集積所や公衆トイレ周りの植物として需要があるみたいですが、毒草の為に注意も必要です。

 

センナリとは、千成瓢箪(せんなりひょうたん)の略ですね。豊臣秀吉の馬印で、秀吉が戦に勝つ度に一つづつ飾るヒョウタン(瓢箪)を増やしていった為、数が多い事の例えとして使われています。オオセンナリ(大千成)の場合は、ホオズキ(鬼灯)に似た実が数多く成るので、秀吉の千成瓢箪(せんなりひょうたん)にあやかったわけですね。

ホオズキ(鬼灯)に似た実 と書きましたが、ホオズキ(鬼灯)の実は熟すると赤く色付きますが、オオセンナリ(大千成)の実は熟しても 緑色から黄色く色あせていくだけなのは、ちょっと残念ですね。しかし朽ちていく過程で、筋だけが残り、中の丸い実が、 網のような脈を通して外から透けて見える風情は、共通の物です。


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