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コガネバナ(黄金花)
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コガネバナ(黄金花)
別名:黄金柳(コガネヤナギ)
バイカルタツナミソウ(バイカル立浪草)
中国名、生薬名、別名:黄芩(オウゴン)
学名:Scutellaria baicalensis
界 : 植物界 Plantae
門 : 被子植物門 Magnoliophyta
綱 : 双子葉植物綱 Magnoliopsida
亜綱 : キク亜綱 Asteridae
目 : シソ目 Lamiales
科 : シソ科 Lamiaceae
属 : タツナミソウ属 Scutellaria
種 : コガネバナ S. baicalensis
形態:多年草。
草丈:30~60cm
花序:円錐形総状花序、穂状花序。
花期:6月~10月
花色:青色、紫色。
原産地:ロシアの極東地方からモンゴル、中国北部、朝鮮半島にかけて分布します。
コガネバナ(黄金花)の名前は、綺麗な青色の花の色とは全く関係が無く、根の断面が鮮やかな黄色をしている為に名付けられました。なので「黄金花」と呼ぶよりは「黄金根」と呼びたい所ですが、やはり和名は コガネバナ(黄金花) ですね。
名前に花と付いているので混乱する方も多い様で、それが故にかの牧野富太郎先生は、葉がヤナギのように細いことから、別名の(黄金柳)という名前を、標準和名に採用しようとした訳ですね。まあ、この名前は標準和名としては浸透しなかった様ですが。
この鮮やかな黄金色の根は、漢方の生薬として、消炎、利胆、解熱、利尿等の作用があり、様々な漢方処方に調剤されています。代表的な漢方薬としては、黄連解毒湯 や 三黄瀉心湯 などに処方されてるそうです。
また、黄色の草木染の染料としても使われていたそうです。染料としてもとても優れ、堅牢度が良好(定着力が良い)なのが特徴で、アルミ媒染や鉄媒染で、深みのある色を得ることができるそうです。
日本では、享保年間 八代将軍 徳川吉宗(1716~1745年)の頃に、小石川薬草御薬園(現・東京大学小石川植物園)で、朝鮮から種子を取り寄せて栽培された記録が残っています。これが日本での栽培の最初とされていますね。またその記録によると、生薬として調整された黄岑二斤を、毎年、京都御所へ献上した とされています。