キキョウ(桔梗)

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_DSC0158キキョウ 画像の大きさ7206x4869

_DSC0150キキョウ八重咲き  画像の大きさ7110x4804

 

キキョウ(桔梗)

別名:おかときき(岡止々支)

別名、古語:あさがお(朝貌)

別名、英名:バル-ンフラワ-(balloon flower)

学名:Platycodon grandiflorus

界 : 植物界 Plantae
階級なし : 被子植物 angiosperms
階級なし : 真正双子葉類 eudicots
階級なし : コア真正双子葉類 core eudicots
階級なし : キク類 asterids
階級なし : キキョウ類 campanulids
目 : キク目 Asterales
科 : キキョウ科 Campanulaceae
亜科 : キキョウ亜科 Campanuloideae
属 : キキョウ属 Platycodon
種 : キキョウ P. grandiflorus

一種一属

環境省レッドリスト:絶滅危惧種Ⅱ類(VU)

形態:多年草。
草丈:40~100cm
花序:岐散花序(きさんかじょ)
花期:6〜9月
花色:青紫色、白色、淡い桃色。
原産地:日本(北海道から九州)、朝鮮半島、中国、東シベリア。

 

キキョウ(桔梗)の花期は、6月~9月頃なのですが、夏の花 と言うよりは 秋の花 のイメージが強いですね。俳句の世界でキキョウ(桔梗)と言えば 秋の季語 ですし、なんと言っても、秋の七草 の一つでもあります。

秋の七草は、万葉集の8巻に 山上憶良(やまのうえのおくら)が詠んだ和歌が2首あるのが元となっていて、そこに秋を代表する草花が七つ 読みこまれているのですが、キキョウ(桔梗)は、あさがお(朝貌)と表記されています。ヒルガオ科サツマイモ属の夏休みにお馴染みの アサガオ(朝顔)は、万葉集が編纂られた時には、まだ唐から伝来していないので、あさがお(朝貌)は キキョウ(桔梗)の事だと推測されているんですね。

第八巻:1537:1538

「秋の野に 咲きたる花を 指(および)折り かき数(かぞ)ふれば 七種(ななくさ)の花」

「萩の花 尾花(おばな)葛花(くずばな) なでしこの花 女郎花(おみなえし)また藤袴 朝貌(あさがお)の花」

 

キキョウ(桔梗)は、野生の物は ほとんどが青紫色の一重なのですが、江戸時代には人気の古典園芸植物で、多くの品種が作られていた事が、記録に残っています。

現在では、多くの種が失われてしまっていますが、面白いものでは、緑色の八重咲き や 濃い黄色、ウサギの耳の形になる「兎耳桔梗」、花弁が平皿の形になる「紋桔梗」など、多種多様な園芸品種が作られていた事が分かっています。

今でも、白色 や 薄い桃色の物、八重の花弁の物 などは、時々みられますね。

上の写真(_DSC0150キキョウ八重咲き)は 、白花の八重咲きですね。

下の写真(_DSC1519キキョウ6枚花弁)は、普通は5枚花弁ですが、写真の個体は 6枚花弁ですね。

_DSC1519キキョウ6枚花弁  画像の大きさ8256x5504

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